Self-compassion vs. Self-esteem

セルフ・コンパッションと自尊心

セルフ・コンパッションと自尊心は一見同じもののようですが、多くの点で異なっています。自尊心は「自分に価値がある、認められているという感覚」、あるいは私たちが「どれだけ自分自身を好きであるか」ということです。自尊心が低い場合、しばしば鬱や意欲喪失に繋がるなどの問題が生じますが、高い自尊心を保とうとすることもまた問題となり得ます。なぜなら、自尊心は「他者と私たちがどれくらい違うか、どれくらい抜きん出ているか、あるいは特別であるか」に基づいているため「平均的」ではダメということになってしまいます。自分のことを良いと思えるためには、ありとあらゆることにおいて常に平均以上でなければならないのです。

 

このことは、自尊心を上げようとすればするほど、ナルシスティックで自己中心的な振る舞いにつながったり、自分の価値や評価を上げるために他人を貶めることにつながったりする可能性を示唆します。また、私たちは誰しも、自分が不快に感じることを言ったり、行なったりする人に対して腹を立てたり、攻撃的になったりすることがありますが、高い自尊心を求めるほどこの傾向は顕著になるでしょう。セルフ・コンパッションと対比した場合、自尊心がより高いレベルのナルシシズムや反射的な怒りと関連していることが研究により示されています。この結果、私たちは自分の短所を無視したり、隠したり、認知を歪めたりして、自分自身を正確に見ることができなくなるかもしれません。加えて、私たちの自尊心はしばしば直近の成功や失敗に影響されます。つまり、自尊心は常に変化する外的状況に大きく左右されるものなのです。


 

自尊心とは対照的に、セルフ・コンパッションは自己評価に基づいていません。自分自身にコンパッションを感じるのは、すべての人間がコンパッションに値するからであって、自分がある特定の性質(かわいい、頭が良い、才能がある、など)を持っているからではありません。つまり、セルフ・コンパッションがあれば、自分自身をポジティブに捉えるために「他人よりも優れている」と感じる必要はないのです。セルフ・コンパッションはまた、より深い自己理解を可能にします。なぜなら、自分の失敗を優しさを持って受け入れることができれば、それを隠す必要がなくなるからです。さらに、セルフ・コンパッションは状況などの外的要因に左右されないため、そのスキルはいつでも利用可能です(特に何もかもがうまくいかないときにこそ!)。さらに、セルフ・コンパッションは高いレベルの感情的レジリエンスや人間関係における心遣いのある振る舞いと結びついていることも明らかになっています。

以下のウェブサイトから引用・翻訳

・Center for Mindful Self-Compassion  Self-compassion vs. Self-esteem

   https://centerformsc.org/learn-msc/self-compassion-vs-self-esteem/